台風15号 被害状況 (静岡)

台風15号は、日本列島の太平洋側を進んで行きましたが、各地に大雨を降らし、特に静岡県では平年の9月1ヶ月を超える記録的な大雨となりました。
以前、ネットワークMHKに登場された技術のOBで静岡市清水区にお住まいの望月辰巳さんから、深夜に避難した人の受け入れや被害状況についてリポートと写真が届きました。災害列島日本にお住まいの皆様に大雨被害に遭われた生の声をお届けします。

【被害報告】
皆さまへ
多数の方よりメールを頂戴しました。 家の被害もなく、本人も元気ですのでご安心下さい。 未だに復旧活動中ですので、簡単に状況をBCCでお伝えさせて頂きます。

  
23日の24時前、警報は出ているものの、外に出ると記録的な雨量の感じはしなかったので、そのまま床に就きました。24日3時ころ、隣組の某一家5名が、家の前の道路が無くなり、身の危険を感じたとして当家に避難して来られました。早々に徒歩で現場へ赴くと、バス道路が濁流でえぐり取られ、玄関前のU字溝の先までが完全になくなっていました。 近傍にはあと3軒あるのですが、(ピークを過ぎ)深刻な状況まで達していないため自宅待機することになりました。一旦自宅に戻り4駆軽トラで現場へ移動しましたが、バス通りには土石や流木などが散乱し、普通車では走行出来ない状況でした。 「杉山橋」と言う橋があるのですが、橋上も土石と流木の嵐で、欄干には漂流物が引っ掛かり、水が欄干上部まで達していたことを伺わせます。バス通は進めないので、「杉山橋」を対岸に渡り上流へ進み200m程先の「みどり橋」へ向かいました。 
  
「杉山橋」と「みどり橋」の右岸側は杉山地区で、左岸側が山切で当地区です。 真っ暗だったので最初は良く分からなかったのですが、「みどり橋」から下流の左岸(バス通り)100m程が無くなっていました。左岸側には集落があるため、電話がつながるお宅へ状況を伝えています。都合5家族が自動車での往来が出来ず孤立状態が続いています。 極早生ミカンの収穫を控えている生産者が殆どで、車を動かせず困惑されています。 夜が明けてから、自治会会館を下り、からたち橋からの上流(バス通り)左岸が約100mにわたり道路がえぐられていることを確認しました。 ここは過去幾度も部分補修工事をしてきた場所で、部分補修の是非は行政の検討に値すると思っています。 山切川以外に、土砂崩れにより生活道路が塞がり、そのあおりで玄関まで土砂が侵入したお宅もあります。有志から重機の提供を受け、消防や自主防で土かきをするのですが、水気を含むため田んぼ状態で、作業は夕方まで及びました。
  
これ以外にも書ききれない程の障害があるのですが、地元の人は黙々と片付けをしています。 行政によるいち早い復旧を願うばかりですが、バス通り道路の復旧は素人が見ても1年や2年で出来るモノではないことは明らかです。 つぎはぎだらけの護岸は何度も流されていますので、本格的復旧を望んでいます。 山切川以外に庵原川水系でも被害が出ており、1974年7月の七夕豪雨より明らかに被害は大きく甚大です。

PS:市水道の断水は現在も続いています。自宅では24日夕方から井戸水や農業用水を車庫に置き、皆さんへのサービスを始めています。 24日にNHKの取材があり、19時前のローカルと19時からの全中で山切川の映像が流れていました。多くのマスコミは山切川や庵原川の事態に興味が無いか気付いていない模様です。
望月 辰巳 静岡市清水区山切