山崎隆弘さん・貪欲が寿命を延ばす〜老後のライフワークは昆虫採集〜

(「ネットワークNHK」10月号から)

 山崎隆弘さんは昔の「昆虫少年」そのままで、昆虫採集に50年以上のキャリアを持ち、70歳を超えたいま、ますます仲間が増えて、愛知県三河地方で昆虫調査の中心的存在となっています。
 定年退職して11年、現在は「日本甲虫学会」会員で、「三河昆虫研究会」副会長、「鳳来寺山自然科学博物館」学術協力員など、この地方の種々の研究会に所属して活躍しています。
 また、愛知県内の市町村史の編さん事業に協力し、現在は知立市、豊田市、新城市の市史編さん(自然部門)を引き受けて、仲間の先生方とともに地域の昆虫相(その地域に分布している昆虫類)の究明を行い、調査・執筆にあたっています。
 山崎さんたちは、昆虫相を記録することによって、この地域の自然資料が将来環境を守り人々の生活に役立つことを願い、日々努力を積み重ねています。温暖化により、昔は生息していなかった昆虫が今では普通に見かけるようになっていたり、有害な外来種を発見することもあり、地域の自然状態を比較研究することがいっそう重要になっています。
 こうした地道な活動を続けるなかで、新種の昆虫「ツヤミドリヒメコメツキ」を発見し、本人の姓・山崎を付けて、学名「VuilletusYamazakii Ohira」と命名されたものもあります。
 さらに、ボランティアで生涯学習の講師や、小学校での自然観察会の講師を引き受け、親子の昆虫観察を指導したり、昆虫展に標本を展示するなど、地域の行事にも幅広く貢献しています。
 NHK・OBとして番組制作にも協力し、昆虫の標本を小道具として提供したり、「ヒメハルゼミ」の取材の折には、現地取材の案内役をつとめました。山崎さんはもう古希を過ぎましたが、すばらしい自然の豊かさを後世に伝えていきたいと願い、昆虫の調査研究・記録をとおして社会貢献していこうと、貪欲に野山を歩き回り、今なお精いっぱい頑張っています。毎日元気に活動している姿を拝見し、大変うれしく頼もしく感じています。  
 山崎さんはもう古希を過ぎましたが、すばらしい自然の豊かさを後世に伝えていきたいと願い、昆虫の調査研究・記録をとおして社会貢献していこうと、貪欲に野山を歩き回り、今なお精いっぱい頑張っています。毎日元気に活動している姿を拝見し、大変うれしく頼もしく感じています。
山崎さんが発見した
『ツヤミドリヒメコメツキ』
山崎隆弘さん
昭和16(1941)年生まれ。昭和58年に豊橋・営業部に入局。18年間営業の最前線で活躍し、平成13年退職。

(文・中部旧友会  西郷 善紀)