田中吉隆さん・「健康長寿法」

(「ネットワークNHK」6月号から)

2「ヨッタカさん」こと田中吉隆さんは健康長寿の達人だ。健康長寿とは“寝たきり長寿”や“認知症老人”にならず、いつまでも健やかに年齢を重ねる、という理想の長寿である。そのため生活習慣や食生活の改善とともに、重要なのが頭・口・手・足を満遍なく使うこと。
 ではヨッタカさんの達人のゆえんを、5月中旬の一週間のスケジュールで見てみよう。13日(月)札幌市手稲区のウクレレ愛好団体「トキ・サークル」の練習日。北海道情報大学の講義の準備。1
14日(火)大学の講義。
15日(水)町内会の会合など。
16日(木)次回講義の準備。
17日(金)フリー(6月以降、ウクレレサークルの演奏会は金・土に集中)。
18日(土)「手稲一万歩あるく会」の打ち合わせ。
19日(日)「あるく会」で約7㎞歩く。
 北海道情報大学は平成15年から非常勤講師として数十名の学生を相手に「オーディオ・ビジュアルシステム論」を担当。一コマ90分、頭と口はもちろん、板書と立ちっ放し(学生の間を歩きまわって)で手と足も動員。
3 ウクレレの「トキ・サークル」には平成19年入会。3年前から13名の会員の代表となって、ウクレレ・スチールギター・ヴォーカル・初心者への技術指導、それに演奏会などではミキシングも担当。楽器演奏の主役は手(指)だが、頭と口も使わなければならない。このようなヨッタカさんの音楽的才能はNHKの新人時代から抜群で、同僚・若手職員を集めてハワイアンバンドで楽しんでいた。またクラシックにも造詣が深く、その影響か、ご子息の田中拓たく斗とさんは新進気鋭の作曲家、ピアニストとしてNHKBSドラマ「新選組血風録」などの音楽担当で活躍中である。
 講義やウクレレでは足の運動が不足するが、それを補って余りあるのが「あるく会」だ。この会はウォーキングブームが始まる前の昭和44年に設立され、札幌市民スポーツ賞を受賞している団体だ。ここに平成16年加入、現在は副会長。会員230名を引率して、安全に配慮しながら毎週6~10㎞歩いている。
 このように一週間を通して見ると頭のてっぺんから足の先まで駆使しているのだ。だが心配なのはオーバーワーク。奥さんも「雪かきや庭仕事も人並み以上にやっているの4
に、さらにこんなにやって大丈夫か、とちょっと心配でしたが、健康長寿法にかなうことだと分かって安心。健康で長生きしてもらわなくては…」と全面協力している。
 健康長寿の達人ヨッタカさんの域に近づきたいと不精者の筆者も思っているが、言うはやすく、行うは難く、ただひたすら脱帽するのみだ。
(文・北海道旧友会 七戸 恒俊)

昭和15(1940)年生まれ。昭和34年入局。以降、主に音声・TDとして函館、札幌、東京で活躍。平成5年NHK北海道ビジョンへ出向。9年NHK退職、NHKテクニカルサービス(NTS)へ転籍。10年NTS北海道支社長、16年退職。現在に至る

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