藤中 義史さん「若者の就職支援活動15年」

(「ネットワークNHK」3月号から)

3-1  藤中 義史(ふじなか よしぶみ)さんは、在職中から「定年後の毎日が日曜日では意味がない」と考え、NHKでの職務経験(庶務・厚生・労務)を生かし、退職後間もない時期に見事、「社会保険労務士」の資格を取りました。
 この資格に直接結びつく仕事ではありませんでしたが、縁あって、職業訓練施設で嘱託として就職相談に従事することとなりました。
 ここで働く傍ら、より高いレベルの相談対応に必要な資格に挑戦し、これもさらにクリア。「キャリアコンサルタント」として、本格的に「若者の就職支援活動」をスタートさせました。
 当時(平成16年)は特に若者に対する支援が政策的に重要視され、高知県でも「ジョブカフェこうち」が開設された時期でした。ここは、若者が気楽に立ち寄り、職業に関する相談や職業紹介などを受けることができる広場です。
 資格を取った直後から藤中さんは「特定非営利活動法人 キャリアコンサルタント協会」の会員となり、仲間と一緒に今日まで若者の就職支援に精力的に取り組んできました。
 新規学卒者はもちろん、一旦就職したものの離職を余儀なくされた者まで、あらゆる若者を対3-2象とした就職相談が主な活動です。
 藤中さんはこれまで培った豊富な専門知識をベースに、温厚な人柄で相談に臨み、相談者が抱えている問題を丁寧に聞き出し、不安や悩みを解消させつつ就職への道筋を根気よくアドバイスしてきました。
 その結果、相談者から最終目標としての就職決定の報告を受ける時が最もうれしく、「少しは世の中の役に立っているのかな」と思える瞬間だったとふり返ります。
 半面、相談者の中には離職後の不安を払拭できないまま、就職への意欲も減退していく厳しい現実もあり、粘り強く相談を継続しなければならないという苦労も多かったようです。
 高知県における若者の就職支援活動をとりまく就労環境は、有効求人倍率が最近やや上向いているものの、これまで決して良くはありませんでした。
3-3 この地域的ハンディの中で藤中さんは、キャリアコンサルタントの仲間とともに、相談支援以外の活動にも取り組んできました。
 県下の高校などに出向いて進路選択の講話会を開き、職業選択に役立つ情報として、NHK番組(「人生デザインUー29」など)を視聴してもらうことで、番組の利用促進にもつなげているのです。
 15年にわたる活動を十分紹介しきれませんが、これまでの藤中さんの熱心な活動に敬意を表し、この活動がさらなる成果を生むよう強く期待したいと思います。
 最後に藤中さんからのコメントを紹介します。「多くの人々と出会えて無口な私が大きく変わることができ、ありがたく思っています。愛着の強いこの活動をいつ引き継ぐか、いま思案中です…」               (文・四国旧友会 上村 正男)

 

藤中 義史さん 昭和14(1939)年生。昭和34年入局。配属先の高知局で営業に携わった後、四国内の各局で総務部門を中心に活躍。特に職員管理・厚生関係の業務に精通し、平成11年の退職後、「社会保険労務士」の資格を取得。

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