室田 昌幸さん「大きい人 室田さん」

(「ネットワークNHK」6月号から)
murota     身長178センチ。大きい人である。昭和7年夕張に生まれた。昭和13年、お父さんら家族とともに満州に渡った。子供の時から体が大きくケンカが強かった。中学1年の時に敗戦。栄養失調で母と一番下の弟さんが亡くなった。一家が佐世保を経て、北海 道留萌に引き上げてきたのは、昭和21年。当時留萌はニシン漁で沸いていた。大学時代は学生寮に入り、アルバイトとバレーボール漬けの日々だった。
奥さんの清子さんとは、旧満州の小学校で同級生だった。夫婦というより、「戦友」のようだったと室田さんは語る。NHKに入ったのは昭和30年、その後北海道から九州まで11回転勤したが、その間すべて家族同伴で単身赴任は1回もない。
romeその家族の一人に、生まれた時から軽度の知的障がいのあった次女の都さんがいる。すくすくと元気に育ち、今は札幌駅のJRパセオ福祉コーナーで店員として働いている。都さんの最大の楽しみは日曜日に教会に行くこと。優しい神父さんやたくさんの友達が待っていてくれるからだ。
その恩返しなのか、いま室田さんは社会福祉法人札親会の理事長を、平成12年から引き受けている。札親会とは、札幌市とその周辺在住の知的障がいのある人々とその関係者の集まり。利用者は約500人、施設職員270人を数える。
equal 室田さんの活動は、札幌周辺で主に理事会や評議員会、施設長会議などの会合や、各施設のお祭りやクリスマス会などの行事に参加するほか、月形町の花の里こども園の幼児の運動会や発表会にも出席している。中でも室田さんが特に力を入れているのが「札親会だより」の発行だ。記者として昔取ったきねづかで毎号巻頭の随筆を続け、これまでの発行数は51号にも及ぶ。
最後にちょっと趣味の話。室田さんはゴルフを定年直前に始めた。今でも札幌局のゴルファーの集まり「元気会」の会長として、毎月の例会には欠かさず出場している。ハンディは16 、平成15年にはホールインワンを達成した。今の目標は年齢以下でラウンドするエイジシュート。84歳にして、趣味の目標も大きな室田さんである。
(文・北海道旧友会 安藤 公久)

室田 昌幸さん(む ろ たまさゆき)  昭和7年(1932年)生。昭和30年北見局に放送記者として入り、転勤11回、引っ越し20回。平成元年、札幌局を最後に退職。札親会 理事長

 

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