津田 正夫さん「コミュニティーFM『てにておラジオ』活動記」

(「ネットワークNHK」8,9月合併号から)

tsuda 「てにておラジオ」は、岐阜市の新しい交流施設「ぎふメディアコスモス」を拠点に、地元の有志らで、月2回、日曜日の午後に公開収録をおこない、自由で独立したラジオ番組を制作・放送するコミュニティーFMです。
 この日は、NHKの技術OBの永井重弘さんと、巽明さんの2人も参加して番組の収録を行いました。ゲストは偶然にも、報番OBの後藤和晃さん。韓国との市民交流ネットワークを運営している後藤さんからは、郷土の偉人、水崎林太郎翁の物語の紹介がありました。水崎氏は、100年前に岐阜から韓国大邱市に移住し、現地の農民が水不足に苦しんでいるのを知って農業用貯水池や水路を整備した人物で、それが縁で、今でも岐阜と大邱市は交流が続いているそうです。
 「てにておラジオ」では、このように地元のNPO活動を紹介したりするほか、地元の話題の人など多彩なゲストに登場してもらい、活動の苦労や喜びなどを語ってもらいます。また、最近は子どもに関する色々な活動の紹介にも力を入れており、地域で「いじめ」や「ひきこもり」などの支援活動をしているNPO法人やソーシャルワーカーの人たちがゲストとして参加し、活動報告をすることもあるそうです。また、子どもたち自身が出演して活動報告することも珍しくありません。
スタッフはNHKや民放のOBだけでなく、放送には素人でも様々な活動をラジオで放送したいという意欲のある人がボランティアで参加しています。現在20名ttsuda2ほどで会議を開き、プログラムを作っています。日曜日に収録された番組は施設内に放送されるとともに毎週木曜日の午後、岐阜市一帯の100万人に向けて放送されるコニュニティーFM「わっち」で定時放送されています。
NHKでのディレクターとしての約30年の経験を生かして、大学で人材育成にあたること17 年、ふるさとに帰ってからは大学で開発したコミュニティーFMを活用しての番組制作で地域おこしに貢献している津田さんは「だれにも気がねせず、自由に制作して放送できるのが一番」と話しています。
(文・中部旧友会 小嶋 富男)

 

津田 正夫(つだまさお)さん
昭和18年(1943年)生。昭和41年アナウンサ-として入局後、ディレクターに担変し岐阜・名古屋・報道局で勤務。退職後は大学教授に転身し、東邦学園短期大学、立命館大学教授を歴任。またコミュニティーFM局の開局やゼミ生らと「市民番組制作」を手がける。現在NPO法人「てにておラジオ」代表として活躍。

 

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