田中勉さん「生涯世話役!いきいき地域活動」

     ~いただく仕事からお役に立つ仕事へ~

(「ネットワークNHK」12月、1月合併号から)
  島根県松江市に住む田中勉さん(愛称べんさん)は、地元公民館で「園芸」「陶芸」「いきいき健やか」「生涯学習会」「早朝歩こう会」の教室に加え、地域サークルの「乃木山歩き会」と、なんと6グループの代表者兼お世話係をしている。

  なぜ、こんなに多くのグループに携わっているのかと尋ねると、「45年間営業関係一筋で、受信料制度を堅持する仕事に誇りと自信を持ってやってきた。退職後は”いただく仕事”から”地域の役に立ち、地域とのつながりをより深められる仕事”と思い、公民館活動に参画したのがきっかけとのこと。そして「退職したら、以前の職場・役職は一切関係なく、一人の地域住民の意識で”集う・学ぶ・ふれ合う”ことが大切」と考え、行動に移した結果でもある。

  23年の歴史がある「乃木山歩き会」には6年前に加入。毎月の日帰り山歩きに加え、一泊二日と二泊三日の大型バスでの遠征を年に一回ずつ開催し、欠かさず毎回責任者として参加している。特に泊まり遠征を計画する際には、安全第一を念頭に低山のハイキング程度の地域や歩くコースを熟慮して選定しているとのこと。自らも「冬は長靴で雪道を、春は若葉萌える山道を、夏は小川のせせらぎを聴き、秋には田畑から風を感じながら、四季を通じてウォーキングで健康増進」を実践している。

  一方、島根地方最低賃金審議会の公益委員を10年間務めており、毎年、労働者と経営者の代表、公益委員の3者で地域の実情に応じた適正な地域別最低賃金の改正のための審議・答申をする仕事もしている。

  さらにことし10月まで「松江旧友会】の会長を務め、副会長を含めると9年間役員として従事してきた。「退職後も先輩・後輩のみなさんと親睦を深めていくことの大切さを実感。その先頭に立ってお世話ができることに感謝しています」と”べんさんの奉仕の心”はとどまることを知らない。
                     (文・中国旧友会 岩田 丞)

田中勉さん 昭和24年(1949年)生まれ。昭和42年入局。松江・広島・鳥取・福山・岡山・東京の各局営業部門で従事し、平成18年NHK営業サービスに転籍。平成22年から松江旧友会副会長、26年から30年10月まで会長を務めた。