森 正信さん「フルートとともに現役継続中!!」

(「ネットワークNHK」3月号から)

 昨年9月で 80 歳を迎えられた森正信 さん。
  ニュースカメラマンとして忙しい協会 生活を送られましたが、今では、取材カ メラをフルートに持ち替え、老人施設の みなさんと音楽を通して交流を楽しむ ボランティア活動を続けられています。
フルートとの出会いは 68 歳のとき。 定年後の人生を楽しむためにインドア の趣味を……とフルートを選びまし たが、高齢というハードルとともに、初 心者であるにもかかわらず楽器が高価 で、ためらっていたそうです。しかし、奥 様が「定年の記念に」と力強く背中を押 してくれたことが今につながっている と感謝されておりました。
  同じ教室には5歳の子どもや小中学 生がいて、楽器の持ち方、音の出し方な ど初歩から一緒に習い腕を磨いていった そうです。しばらくして、東京上野で開 催された日本フルート協会の大会に参 加することになり、観客全員がフルー トを持参してフォスターの『夢見る人』 を大合奏したときの感動が、以後長く 続けられるきっかけにもなったようで す。今でも心の財産となり、そのときの 楽譜を大切にされています。
 老人施設への慰問は、今年で 10 年に なりました。松山の教室に通っていた三 人の仲間で「グループ・スマイルスマイ ル」を結成して2か所の施設を定期的 に訪問しています。
  フルートに合わせて、お年寄りたちが 若かったころの懐かしい歌やなじみの 童謡を歌い、軽い体操なども折り込ん で楽しんでもらいます。みなさんの表情 は明るく、会話にも張りがあり、演奏の 合間に「私も同級生ですよ」とお話しな がら毎回元気をもらっているとのこと。
 森さんの一日は、毎朝のラジオ体操か ら始まり、スポーツジム(週3回)、山野 草や野鳥の観察(ビデオ撮影も)、卓球 (週1回)、そしてフルートの練習など など多彩で精力的です。前向きに生き ることで健康寿命を伸ばし、フルート とともに現役であり続けたいと笑顔で お話される姿がとても輝いていました。

              文・四国旧友会  新 覚詞(あたらしさとし)

森 正信さん 昭和13年(1938年)生まれ。 昭和36年入局、東京外信部、札幌、 青森、東京、松山、高知を経て、平成10 年水戸局を最後に退職。主にニュース カメラマンとして第一線で活躍