松本義進さん「観光ガイドで地元に恩返し」

(「ネットワークNHK」4月号から)

 NHKと関連団体を通じて「建築部門」の業務に携わり、大阪放送会館建設や移転地の史跡発掘調査も手がけた職歴を持つ松本義進(よしのぶ)さん。
 現在、藤沢市観光協会の任意団体「江の島・藤沢ガイドクラブ」に所属し、江の島や鎌倉など地元の観光名所はもとより、川崎から箱根までの東海道や大磯にある吉田茂邸など、神奈川全域の観光ガイドに飛び回っている。
 観光案内ボランティアになるきっかけは、奥さんが病死され、日頃あまり読む機会がなかった市の広報紙に目を通したところ、ボランティア募集に目が留まり早速応募。平成25年10月に晴れて市の観光協会ガイド員に登録された。
 ガイドする対象者は、藤沢市の広報紙に掲載される年間数十回の観光名所巡りの募集や、希望場所・日時を決めて事前予約した人たちなどで、年代も平日は60~70歳代の女性、休日は男性や若者と各層にわたり、1〜2名単位の個人から、100名規模のグループを案内する場合もある。 
 江の島、鎌倉、藤沢といえば、水族館から古刹・大お おやままい山詣りなどの歴史・文化に触れる場所や、桜・梅・菊・あじさいなど数多くの花の名所もある。ボランティアとはいえ、案内ルートの下見、魅力的なネーミングを付したガイド用のテキスト作り、お客さんの体調不良や荒天中止の対処・判断、例大祭などあらかじめ把握できる神事以外の予期せぬ行事で見学できなくなる事など、苦労は尽きない。逆に、県外からたくさんのお客さんが来てくれた時や、ふだん見られない秘仏の特別公開の際にタイミングよく見学できたお客さんから感謝された時などはガイドとしての喜びを味わう、とのこと。
 ちなみに最近の人気スポットは、慶応大学湘南藤沢校や日本大学生物資源科学部の学生食堂で、安くておいしいランチを食べることだとか。
 松本さんは、これからも地元に貢献できる活動を続けていきたいと、喜寿にしてますます意気軒昂だ。                     (文・東京旧友会 鈴木 敏光)

松本 義進(まつもとよしのぶ)さん
昭和16年(1941年)生まれ。77歳。昭和39年入局。技術本部建築部、大阪・経理部、会館建設事務局、技術局開発センター(建築)など建築部門を歴任。平成10年退職